「葬儀パートでは、どのような制服を着るの?」
「黒い靴なら何でもよい?髪型やメイクにも決まりがある?」
葬儀の式典スタッフへ応募するとき、仕事内容と同じくらい気になるのが服装や身だしなみです。ご遺族や参列者へ失礼がないようにしたい一方、長時間立つ仕事なので、見た目だけで靴を選ぶと足が痛くなることもあります。
私は50代で未経験から葬儀関係のパートを始めました。式典スタッフ時代の制服は、黒いスカートスーツ、白いブラウス、紫色の柄が入った蝶ネクタイでした。黒いパンプスと黒い無地のストッキングは自分で用意しました。
最初は約5センチのヒールを履いて足が痛くなり、その後、約3センチ・幅広のパンプスへ替え、クッション性のある中敷きを入れたら楽になりました。また、式中は静かなため、靴音を立てない歩き方も大切でした。
この記事では、実際に支給された制服、自分で用意した靴とストッキング、髪型、メイク、ネイル、アクセサリー、季節の対策、初出勤前に確認したいことを紹介します。
服装規定は会社や担当業務によって異なります。ここで紹介するのは私が勤めた会社での体験です。応募先の説明や身だしなみマニュアルを優先してください。
結論:清潔感・控えめ・音を立てないことが大切だった
私の職場で重視されていたのは、派手さのない清潔な身だしなみでした。
- 制服は黒いスカートスーツ、白ブラウス、紫柄の蝶ネクタイ
- 靴は光沢や飾りのない黒いパンプス
- 黒い無地のストッキングを着用し、タイツは不可
- ロングヘアは後ろで一つに結び、シニヨンでまとめる
- ノーメイクは不可だが、派手にならない自然なメイク
- ネイルは短く整えたクリアのみ
- アクセサリーは結婚指輪のみ
- 香水は不可
さらに、葬儀では式中の会場が静かです。パンプスの「カツカツ」という音が目立たない靴を選び、急いでいても静かに歩くことを意識しました。
見た目だけでなく、何度もお辞儀をしても髪が顔へかからないこと、長時間立っても足が痛くなりにくいことまで考える必要があります。
式典スタッフの仕事内容や体力面の大変さは、葬儀関係のパートはきつい?仕事内容と10年働いて分かったことで詳しく紹介しています。
支給された式典スタッフの制服
黒いスカートスーツと白いブラウスだった
私が支給された制服は、黒いスカートスーツ、白いブラウス、紫色の柄が入った蝶ネクタイでした。黒一色ではなく、蝶ネクタイが控えめな差し色になっていました。
入社時におおよそのサイズを自己申告し、会社が用意してくれました。制服代や保証金など、自分で負担する費用はありませんでした。
準備・片付け中はベストを着た
スーツと同じセットのベストも支給されました。
式前の準備中と、出棺が終わって片付けや掃除をするときは、スーツの上着ではなくベストを着ていました。腕を動かしやすく、作業しやすい服装でした。
参列者が集まり始めたら上着へ替えた
式が始まる約1時間前、参列者が集まり始める頃にベストを脱ぎ、スーツの上着を着ました。そのまま式中から出棺まで上着を着用しました。
つまり、勤務中ずっと同じ上着ではありません。準備と片付けは動きやすいベスト、接客と式中は正式な上着という使い分けでした。
制服は何着支給された?自宅での手入れ
スーツとベストは1着、ブラウスは2枚だった
支給されたスーツとベストは1着ずつ、白いブラウスは2枚でした。制服は夏用・冬用に分かれておらず、一年中同じ物を着用しました。
ブラウスが2枚あったため、連日勤務でも交互に洗濯できました。
シワになりにくく乾きやすいブラウスだった
ブラウスは洗濯機で洗ってもシワになりにくく、すぐ乾く素材でした。アイロンや翌日の着替えに困った記憶はありません。
スーツやベストも、汚れてきたら洗濯ネットへ入れて自宅の洗濯機で洗いました。洗濯表示を確認し、勤務先から手入れ方法の指定がある場合は従ってください。
クリーニング代の支給はなかった
制服の洗濯や手入れは自分で行い、クリーニング代は支給されませんでした。ただし、制服が傷んだ場合は、会社へ申し出れば交換してもらえました。
応募時には、支給される枚数だけでなく、洗濯方法、交換条件、クリーニング代の負担も聞いておくと安心です。
自分で用意した物と支給された物
私の職場では、自分で購入する物と会社から支給される物が分かれていました。
| 品目 | 支給・自己負担 | 私の職場での決まり・使い方 |
|---|---|---|
| スーツ・ベスト | 支給 | 黒。作業時はベスト、式中は上着 |
| 白いブラウス | 2枚支給 | シワになりにくい素材 |
| 紫柄の蝶ネクタイ | 支給 | 式典用制服の一部 |
| シニヨンの髪飾り | 支給 | ロングヘアを後ろでまとめる |
| 白手袋 | 支給 | 式の少し前から式終了まで着用 |
| 名札 | 支給 | ベスト・上着へ常に付ける |
| 黒いパンプス | 自分で用意 | 飾り・光沢を避けたフォーマル靴 |
| 黒いストッキング | 自分で用意 | 無地。タイツは不可。予備も携帯 |
| メモ帳・筆記用具 | 必要なら支給あり | 私は小さい物を持ち歩いた |
初出勤までに自分で用意する物は会社から説明があり、私の場合、主に黒いパンプスと黒いストッキングでした。
葬儀パートの靴選びで失敗したこと
最初の5センチヒールは足が痛くなった
私は最初、約5センチのヒールがある黒いパンプスを履いていました。しかし、式典スタッフは長時間立ち、式場内を何度も歩くため、足が痛くなりました。
私の職場ではヒールの高さに決まりはありませんでした。そこで、約3センチの低めのヒールへ替えました。
3センチ・幅広・中敷きで楽になった
新しく選んだのは、約3センチのヒールで、少し幅が広い黒いフォーマルパンプスです。さらに、クッション性のある中敷きを入れたところ、足の痛みが気にならなくなりました。
足の形や合うヒールの高さには個人差があります。購入するときは、夕方など足がむくみやすい時間にも試着し、立った状態だけでなく、歩いたときにかかとが浮かないか確認すると安心です。
私は5センチヒールで足が痛くなり、3センチ・幅広のパンプスと中敷きへ替えました。黒く飾りのないフォーマルパンプスを比較したい方は、こちらから探せます。
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光沢・飾り・大きな靴音を避けた
パンプスは、飾りのない黒いフォーマルタイプを選びました。葬儀の場では目立つ光沢のある靴も避けたほうがよいと思います。
見落としやすいのが靴音です。式中は静かなため、歩くたびに「カツカツ」と大きな音がすると目立ちます。購入前に硬い床も歩いてみて、音が鳴りにくいか確認してください。
靴だけでなく、かかとから強く着地しない、急いでも足音を立てないなど、歩き方にも気をつけました。
黒いストッキングの決まりと予備
黒・無地の一般的なストッキングだった
ストッキングは、肌が少し透ける一般的な黒色で、無地の物を履きました。メーカーや厚さの指定はありませんでしたが、光沢が強い物は避けました。
黒いタイツは不可でした。冬の寒い日でも、見た目は黒いストッキングになるようにしていました。
伝線に備えて予備を常に持った
ストッキングは急に伝線することがあります。替えられないまま式へ入らないよう、予備の黒ストッキングを常に持っていました。
自宅を出る前に確認するだけでなく、着替え後にもつま先やかかとまで確認すると安心です。
葬儀パートの髪型と髪色
ロングヘアは一つに結びシニヨンでまとめた
ロングヘアは後ろで一つに結び、支給されたシニヨンの髪飾りでまとめました。髪が肩へ垂れず、横から見てもすっきりした形になります。
髪を結ぶだけで毛先が見える状態ではなく、シニヨンの中へ収めていました。
ショートヘアはそのままでよかった
ショートヘアは、そのままで勤務していました。ただし、寝ぐせや乱れがなく、清潔に整っていることが前提です。
髪の長さにかかわらず、お辞儀や接客のたびに髪を手で直さなくてよい状態を目指します。
前髪と明るすぎる髪色に注意した
式中や接客では何度もお辞儀をします。前髪は、頭を下げても目や顔へかからず、案内の支障にならないように整えました。
髪色には番号による基準があったと思いますが、正確な番号は覚えていません。少なくとも、明るすぎる茶色は不可だったと記憶しています。許容される明るさは会社へ確認してください。
メイク・ネイル・アクセサリー・香りの決まり
ノーメイクではなく自然な化粧をした
私の職場では、ノーメイクは不可でした。ただし、派手な色や濃すぎる化粧ではなく、清潔感のある自然なメイクが求められました。
華やかに見せることより、顔色と眉を整え、落ち着いた印象にすることを意識しました。
ネイルは短いクリアのみだった
ネイルは、爪を長くしすぎず、クリアだけなら認められていました。ただし、するからには剥がれたままにせず、きれいな状態を保つ必要があります。
迷う場合は何も塗らず、爪を短く清潔に整える方法が安心です。
アクセサリーは結婚指輪のみだった
アクセサリーは結婚指輪のみ着用できました。ネックレス、ピアスなどは付けませんでした。
会社によって規定が違うため、外せないアクセサリーがある場合は勤務前に相談してください。
香水は禁止だった
香水は不可でした。整髪料や柔軟剤には細かな決まりがありませんでしたが、香りが強すぎる物は使わないようにしました。
夏は、制服を着る前に香りの弱い制汗剤を使う程度でした。ご遺族や参列者との距離が近いため、自分では気づきにくい香りにも配慮が必要です。
白手袋・名札・私物の扱い
白手袋は式の少し前から着用した
白手袋は会社から支給され、式が始まる少し前に必ず着用しました。式が終わるまで外しませんでした。
手袋は目につきやすいため、汚れがないか、左右が正しくそろっているかを確認します。
名札はベストと上着へ常に付けた
名札も支給品です。準備中のベストにも、式中のスーツ上着にも常に付けました。
ベストから上着へ替えるときに名札を付け忘れないよう、着替え後に確認しました。
スマホと腕時計は身につけなかった
私は小さなメモ帳と筆記用具を持ち歩きましたが、スマホと腕時計は身につけませんでした。ハンカチも自己判断で、私は持ち歩いていませんでした。
スマホなどの貴重品は、事務所の保管場所か更衣ロッカーへ置きました。家族から緊急連絡がある場合は、勤務している式場へ電話してもらう形でした。
制服通勤は禁止|式場で着替えた
私服で出勤して式場の更衣室を使った
制服を着たまま通勤することは禁止されていました。通勤時の私服は自由で、式場へ到着してから制服へ着替えました。
複数の式場へ直接出勤する働き方については、葬儀パートのシフトは前日連絡?勤務時間と収入の実態で詳しく紹介しています。
集合時間の約15分前に到着した
私は着替えのため、集合時間の約15分前に到着していました。私の職場では、この着替え時間は勤務時間に含まれていませんでした。
ただし、着替え時間が労働時間に当たるかは、制服の着用や着替え場所を会社から義務づけられているかなど、実際の状況によって判断されます。応募時に、集合時刻が「到着する時刻」なのか「着替えを終えて仕事を始める時刻」なのか確認してください。
貴重品の保管場所も確認した
式中はスマホや大きな私物を持ち歩けません。更衣室のロッカーに鍵があるか、貴重品を別の場所へ預けるかを初日に確認します。
緊急時に家族がどの式場へ電話すればよいかも、出勤先が決まった時点で伝えておくと安心です。
夏と冬の服装対策
夏は香りの弱い制汗剤を使った
制服は一年中同じでしたが、夏の式場は冷房が効いていたため、暑さで困ることはあまりありませんでした。
制服を着る前に、香りの弱い制汗剤を使いました。無香料に近い物を選ぶと、香水禁止の職場でも使いやすいと思います。
冬は保温下着・重ね履き・靴用カイロを使った
冬は保温効果の高い下着を着ました。足元は、肌色のストッキングを履いた上に黒いストッキングを重ねることもありました。
さらに、パンプスのつま先用の使い捨てカイロを使いました。靴用・靴下用カイロは、長時間同じ場所を温めることで低温やけどを起こす可能性があります。必ず用途に合った製品を説明どおりに使い、熱さや違和感があればすぐ外してください。
初出勤前に確認したい服装チェックリスト
勤務先から説明された内容を優先し、分からない点は初出勤前に確認します。
- 制服は何が何着支給されるか
- 夏服と冬服が分かれているか
- 制服の洗濯・クリーニング方法と費用負担
- 黒い靴のヒール、光沢、飾りの基準
- ストッキングの色と、タイツを着用できるか
- 髪色の明るさ、長い髪のまとめ方
- メイク、ネイル、アクセサリーの決まり
- 白手袋、名札、髪飾りの支給
- 制服通勤ができるか、更衣室とロッカーがあるか
- 着替えを終えるべき時刻と勤務時間の扱い
身だしなみの決まりは、面接や入社時のマニュアルで確認します。口頭説明だけなら、忘れないようメモを取りましょう。
仕事を覚えるためのメモ整理については、50代パートで仕事が覚えられない?20年ブランク後に私がしたことも参考にしてください。
葬儀パートの服装に関するよくある質問
自前の喪服で働きますか?
私の職場では、自前の喪服ではなく会社支給の制服を着ました。黒いスカートスーツ、白いブラウス、蝶ネクタイ、ベストが支給されました。
制服の有無やデザインは会社によって違います。求人票に「制服貸与」と書かれていても、靴やストッキングは自己負担の場合があります。
パンプスのヒールは何センチがよいですか?
私の職場には高さの指定がありませんでした。最初の約5センチでは足が痛くなり、約3センチ・幅広のパンプスと中敷きへ替えたら楽になりました。
見た目だけでなく、長時間立てること、脱げにくいこと、靴音が大きくないことを確認してください。
黒いタイツでもよいですか?
私の職場では、黒いタイツは不可で、黒い無地のストッキングを着用しました。冬は肌色と黒のストッキングを重ねることもありました。
タイツの可否は勤務先によって違います。寒さが心配な場合は、制服の下に着られる保温下着も含めて相談してください。
ノーメイクでも働けますか?
私の職場ではノーメイクは不可で、派手にならない自然なメイクが必要でした。
メイクを濃くするという意味ではありません。肌、眉、口元を清潔に整え、落ち着いた印象にすることが目的でした。
面接も同じ身だしなみが必要ですか?
面接では制服を着ませんが、清潔感、控えめなメイク、まとまった髪型、落ち着いた服装を意識すると、勤務する姿を想像してもらいやすくなります。
私が未経験で採用された面接や志望動機は、葬儀パートの志望動機|50代未経験で採用された例文と面接対策で紹介しています。
着替え時間と防寒用品についての注意
制服への着替えが労働時間になる場合がある
私の職場では、式場で着替える約15分は勤務時間に含まれていませんでした。
一方、厚生労働省のガイドラインでは、使用者の指示によって、業務に必要な所定の服装へ事業場内で着替える時間などは、労働時間として扱う必要がある例に挙げられています。すべての着替え時間が一律に該当するのではなく、使用者の指揮命令下にあるかなど、実際の状況で判断されます。
勤務時間の扱いに疑問がある場合は、まず勤務先へ確認し、必要に応じて労働局などの相談窓口を利用してください。
靴用カイロは低温やけどに注意する
冬の足元対策として靴用カイロは便利ですが、温かいと感じる温度でも、同じ部位を長時間温めると低温やけどになることがあります。
製品評価技術基盤機構(NITE)は、靴・靴下用カイロを目的以外の部位に使わず、熱さや違和感があればすぐ使用を中止するよう案内しています。
製品の注意書きを確認し、肌へ直接貼らず、長時間使い続けないようにしてください。
まとめ
私が働いた葬儀の式典パートでは、黒いスカートスーツ、白いブラウス、紫柄の蝶ネクタイ、ベスト、シニヨン、白手袋、名札が支給されました。黒いパンプスと黒い無地ストッキングは自分で用意しました。
準備と片付けではベスト、参列者が集まり始めてから出棺まではスーツの上着を着用しました。ロングヘアはシニヨンでまとめ、自然なメイク、短いクリアネイル、結婚指輪のみが認められ、香水は禁止でした。
靴は、光沢や飾りがないだけでなく、長時間立っても痛くなりにくく、静かな式場で音が鳴りにくい物を選ぶことが大切です。私は5センチヒールで足が痛くなったため、3センチ・幅広のパンプスへ替え、中敷きを入れました。
葬儀の身だしなみは、派手にしないことだけが目的ではありません。ご遺族や参列者が安心して故人を見送れるよう、清潔感を保ち、式の雰囲気を乱さず、静かに動くための準備です。
制服、靴、髪型の決まりは会社によって違います。初出勤前に、自分で用意する物、支給品、着替えの時間、制服の手入れ方法まで確認してください。