「葬儀の式典パートは、いつ出勤が決まるの?」
「勤務時間や毎月の収入は安定している?」
葬儀があるときだけ働く式典スタッフに興味があっても、急な連絡に対応できるか、予定どおりに帰れるか分からないと応募を迷いますよね。
私は50代で葬儀関係のパートに採用され、最初の約1年間は式典スタッフとして働きました。私の職場では、通夜の仕事は当日の午前9~10時頃、告別式は前日の午前中に電話で連絡が来ることが多く、指定された式場へ直接出勤していました。
都合が悪ければ断ることができましたが、葬儀の件数によって月の勤務日数に約12日、収入に約8万円の差が出たこともあります。また、式の進み方によって当日の終了時間が変わるため、拘束時間を読みづらい仕事でした。
この記事では、私が経験した出勤連絡のタイミング、通夜と告別式の勤務時間、収入の変動、向いている人、面接で確認してほしい条件を紹介します。
会社や地域、担当業務によって勤務形態は異なります。ここで紹介する時間や条件は私が勤めた職場での体験です。応募先の求人票と労働条件通知書も必ず確認してください。
結論:予定を優先しやすい一方、収入と終了時間は安定しにくい
私が経験した式典パートは、葬儀があるときだけ電話で出勤依頼が来る働き方でした。
都合が悪ければ断ることができ、理由を細かく聞かれたり、その後の仕事を減らされたりすることもありませんでした。そのため、自分や家族の予定を優先しながら続けやすい点は大きなメリットでした。
一方、葬儀の件数が少ない月は勤務日数も収入も減ります。式が短く終わる日も長引く日もあり、出勤前に正確な終了時間を知ることはできませんでした。
毎月決まった収入が必要な方や、予定どおりの時刻に必ず帰りたい方には向きにくい働き方です。応募前には、連絡の時期、断れるか、平均勤務時間、交通費、仕事内容を具体的に確認することが大切です。
式典スタッフの仕事内容や大変だったこと全般は、葬儀関係のパートはきつい?仕事内容と10年働いて分かったことで詳しく紹介しています。
葬儀パートの出勤連絡はいつ来る?
通夜は当日の午前9~10時頃に電話が来た
私の職場では、通夜へ出勤する場合、その日の午前9~10時頃に電話が来ることが多かったです。
電話で伝えられるのは、主に式場と集合時間でした。その通夜だけでなく、翌日の告別式にも出る場合は、同じ電話でその旨を伝えられました。
当日の連絡なので、電話を受けてから外出や家事の予定を調整する必要があります。私は子どもが大きく、家事も手伝ってくれたため、特に困ることはありませんでした。
告別式だけなら前日の午前中が多かった
告別式だけに出勤する場合は、前日の午前中に電話が来ることが多かったと思います。
通夜の当日連絡より準備時間はありますが、翌日の予定を入れていると調整が必要です。電話が来たときに、式場と集合時間を聞き間違えないよう、その場でメモを取るようにしていました。
日時が早く決まれば前日より早く連絡が来た
すべての依頼が前日や当日だったわけではありません。葬儀の日時が早く決まっていれば、前日より早く連絡をもらえることもありました。
ただし、毎月まとめてシフト表が出る固定勤務とは違います。先の勤務日をすべて把握できる働き方ではありませんでした。
通夜・告別式の勤務時間と一日の目安
私の勤務時間には、式の最中だけでなく、式前の準備と式後の片付け・掃除も含まれていました。
| 勤務内容 | 私の勤務時間の目安 | 主な仕事 |
|---|---|---|
| 通夜 | 3~4時間 | 準備、受付・参列者案内、接待、片付け |
| 告別式 | 5~6時間 | 準備、案内、出棺までの対応、片付け・掃除 |
| 1日に式を2本担当 | 約8時間 | 各式の準備と対応、会場の片付けなど |
この時間はあくまで私の経験です。参列者数、式の進行、移動、担当業務によって変わります。
通夜は準備と片付けを含めて3~4時間だった
通夜の日は、準備から式後の片付けまで含めて3~4時間ほど働きました。
式典スタッフは、参列者の受付案内、住職の接待、式の進行に合わせた案内などを担当します。通夜が終わったら、会場の片付けや掃除をしました。
告別式は5~6時間が目安だった
告別式の日は、準備から出棺後の片付けまで含め、5~6時間ほどでした。
告別式が終わった後は、会場の掃除やお供えのかご盛りを崩す作業もありました。
私はアシスタントではなく式典スタッフを担当していました。アシスタントは担当社員と一緒に最後のお客様を見送るため、私たちより勤務が長くなることが多かったです。
同じ葬儀会社でも、式典スタッフ、アシスタント、受付などで終了時間が違う場合があります。「セレモニースタッフ」という職種名だけで判断せず、自分がどこまで担当するのか確認してください。
式を2本担当すると約8時間になった
1日に式を2本担当するときは、約8時間になることがありました。通夜と告別式が連日続くと、長時間立つ日も増えます。
長時間勤務の日も、途中で休憩や食事の時間は取れました。式が長引いて予定時間を超えた場合も、働いた分の給与や残業代は支払われました。
出勤電話から仕事が終わるまでの流れ
電話で式場と集合時間を確認する
出勤依頼の電話では、式場と集合時間を聞きました。私は複数の式場へ出勤していたため、式場名を正確に確認することが大切でした。
電話の近くにメモを用意し、次の内容を書けるようにしておくと安心です。
- 出勤日
- 式場名と住所
- 集合時間
- 通夜・告別式のどちらか
- 翌日の勤務もあるか
- 連絡してきた人の名前
急な出勤連絡を受けたときに、式場、集合時間、仕事内容を一か所へまとめておくと確認しやすくなります。仕事用ノートを新しく用意したい方は、サイズや書きやすさを比べてみてください。
電話で相手の話を聞き取れないときの確認方法は、パートの電話対応が怖い|聞き取れないときの聞き返し方とメモ術も参考にしてください。
自宅から指定された式場へ直接向かった
私は会社へ集合するのではなく、自宅から指定された式場へ直接向かいました。勤務先は毎回同じではありませんでしたが、交通費は支給されました。
式場によって移動時間や交通手段が変わります。初めて行く会場は、場所と駐車場、到着までの時間を事前に調べておく必要があります。
当日の担当業務は式場で指示された
電話で伝えられるのは式場と集合時間が中心で、その日の担当業務は式場に着いてから社員や先輩に指示されました。
同じ式典スタッフでも、受付案内、住職の接待、参列者の誘導など、担当は日によって変わります。到着したら、式の流れと自分の役割を確認して動きました。
急な出勤依頼は断れる?私の職場の場合
都合が悪い日は断ることができた
私は、都合が悪いときに出勤依頼を断ったことがあります。断る理由を細かく聞かれることはありませんでした。
葬儀があるときだけ呼ばれる仕事だったため、「出られる人が勤務する」という雰囲気があり、断っても気まずさや後腐れはありませんでした。
断った後に仕事を減らされることもなかった
出勤を断ったことで、その後の仕事を減らされたこともありませんでした。
これは長く続けられた理由の一つです。ただし、断りやすさや連絡方法は会社によって違います。求人票に「希望シフト」と書かれていても、断る回数や土日勤務について暗黙のルールがある可能性があります。面接で実際の運用を聞くことをおすすめします。
月収はどれくらい変わった?時給制の実態
月の勤務日数に約12日の差があった
私の式典スタッフの給与は時給制でした。式があるときだけ出勤するため、葬儀の件数がそのまま勤務日数へ影響します。
少ない月と多い月を比べると、勤務日数に約12日の差がありました。週に何日と固定されているパートとは、収入の考え方が大きく違います。
月収の差は約8万円になった
勤務日数と勤務時間が変わるため、月の収入にも約8万円の差があったと思います。
正確な収入額は時給や担当する式の数で変わりますが、「毎月同じくらい稼げる」と考えて応募すると、仕事が少ない月に困るかもしれません。
その後、私は午前9時から午後5時、週3~4日の葬儀会社の事務パートへ移り、収入が安定しました。事務へ移った経緯や仕事内容は、葬儀会社の事務パートは未経験でもできる?仕事内容と大変だったことで紹介しています。
夏は少なく、冬は多かった
私が勤めた職場では、夏は仕事が少なく、冬は多い傾向がありました。そのため、季節によって勤務日数と収入が変わりました。
これは私の勤務先での経験であり、すべての葬儀会社に当てはまるとは限りません。複数の会館を持つ会社か、ほかの業務も担当できるかによっても、勤務日数は変わります。
日時の変更は少なく、勤務中の中止はなかった
一度決まった葬儀が中止になることは、私が勤めている間にはありませんでした。日時変更も2~3回あったかどうかという程度です。
変更によって勤務できなくなった場合の給与補償はありませんでした。実際に中止を経験していないため、中止時の扱いは職場へ確認が必要です。
式典パートで良かったことと大変だったこと
自分や家族の予定を優先しやすかった
一番良かったのは、都合が悪ければ気まずさを感じずに断れたことです。
子どもも大きく、家事を手伝ってくれたため、急な連絡でも無理のない範囲で働けました。固定シフトではなく、自分の時間を優先しながら長く勤めたい人には、大きな利点だと思います。
収入とその日の拘束時間を読めなかった
一番の不満は、月の収入が安定しないことでした。また、出勤する日は決まっても、その日の拘束時間が事前にはっきり分かりません。
式が予定より短く終わることも、長くなることもあります。仕事後に時間の決まった予定を入れたい人にとっては、調整しにくい働き方です。
式典パートに向いている人・向かない人
向いていると感じる人
- 毎月決まった収入でなくても生活に支障がない人
- 自分や家族の予定を優先したい人
- 前日や当日の電話連絡に対応できる人
- 複数の式場へ出勤することに抵抗がない人
- 葬儀関係の仕事やご遺体を見ることに抵抗がない人
- 長時間の立ち仕事や急な延長へ対応できる人
研修は先輩と一緒に式へ入り、現場の流れを見ながら覚えました。未経験から仕事を覚えた方法は、50代パートで仕事が覚えられない?20年ブランク後に私がしたことにもまとめています。
向かないと感じる人
- 毎月一定の収入が必要な人
- 毎週決まった曜日と時間に働きたい人
- 終了時間が読めないと困る人
- 急な出勤依頼や変更が大きな負担になる人
- 式場ごとの違いに合わせて動くことが苦手な人
当てはまる項目があっても、すべての葬儀パートが向かないとは限りません。固定シフトの求人や、同じ会館だけで働く求人もあります。勤務形態を比べて、自分に合う職場を選んでください。
応募・面接で確認してほしい条件
出勤連絡の時期と断り方
「シフト制」という言葉だけでは、1か月前に決まるのか、前日・当日に連絡が来るのか分かりません。
通夜と告別式の連絡時期、連絡手段、出られないときの返事、最低勤務回数があるかを確認しましょう。
仕事内容と平均的な拘束時間
式典スタッフ、アシスタント、受付、配膳では、仕事内容と終了時間が違います。
準備と片付けを含むのか、最後のお客様の見送りまで担当するのか、1日に複数の式を担当することがあるか、平均何時間働くのかを聞いてください。
複数式場・直行直帰・交通費
複数の式場へ出勤するのか、会社へ集合するのか、自宅から直行直帰できるのかも大切です。
交通費の計算方法、車通勤の可否、駐車場代の負担についても確認しておくと、働き始めてからの出費を把握できます。
制服と自分で用意する物
私の職場では制服と髪留めが支給され、黒いパンプスと黒いストッキングは自分で用意しました。
会社によって、靴の形、ヒールの高さ、ストッキングの色、髪色、アクセサリーなどの決まりがあります。支給品と自己負担品を面接で聞いておくと安心です。
時給・延長時の給与・勤務保証
時給だけでなく、式が長引いた場合の給与、残業代、交通費、研修中の時給も確認します。
葬儀が少ない月の最低勤務日数や、式が変更・中止になった場合の給与保証があるかも、収入を考えるうえで重要です。
厚生労働省は、採用時に始業・終業時刻、所定時間外労働の有無、休憩、賃金などの労働条件を明示する必要があると案内しています。口頭の説明だけでなく、書面で確認して保管しましょう。
未経験で応募するときの伝え方は、葬儀パートの志望動機|50代未経験で採用された例文と面接対策も参考にしてください。
葬儀パートのシフトに関するよくある質問
出勤依頼は必ず前日に来ますか?
私の職場では、通夜は当日の午前9~10時頃、告別式だけなら前日の午前中が多かったです。日時が早く決まっていれば、さらに早く連絡をもらうこともありました。
連絡時期は会社によって異なります。固定シフト制の求人もあるため、応募先へ確認してください。
出勤依頼を断ると次から呼ばれませんか?
私の場合、都合が悪い日は断ることができ、理由も聞かれませんでした。その後に勤務を減らされたこともありません。
ただし、これは私の職場での経験です。最低勤務回数や繁忙日の勤務条件があるか、面接で聞くことをおすすめします。
通夜と告別式は何時間働きますか?
私は、通夜が3~4時間、告別式が5~6時間ほどでした。どちらも準備と片付けを含む時間です。式を2本担当した日は約8時間になることもありました。
式の規模や役割によって勤務時間は変わります。アシスタントは最後のお客様の見送りまで担当し、さらに長くなることがありました。
葬儀パートだけで毎月安定して稼げますか?
葬儀があるときだけ勤務する契約では、収入を安定させるのは難しいと感じます。私の場合、月の勤務日数に約12日、収入に約8万円の差がありました。
安定収入が必要なら、最低勤務日数のある求人、固定シフト、葬儀がない日も勤務できる事務や会館業務などを検討するとよいでしょう。
現在の求人・労働条件と比べるときの注意点
現在の葬儀スタッフ求人にも、式典の準備、参列者案内、片付けなどを担当するパート募集があります。一方で、1日4時間からのシフト制、午前9時から午後5時台までの勤務など、時間の決まり方は求人によってさまざまです。
厚生労働省は、パートを含む労働者へ、始業・終業時刻、休憩、所定時間外労働の有無、賃金などを明示する必要があると案内しています。
求人情報は掲載終了や条件変更になる場合があります。応募時点の求人票と労働条件通知書を必ず確認してください。
まとめ
私が働いた式典パートでは、通夜は当日の午前9~10時頃、告別式は前日の午前中に、式場と集合時間の電話連絡が来ることが多くありました。
通夜は3~4時間、告別式は5~6時間、式を2本担当すると約8時間が勤務の目安でした。都合が悪ければ断ることができ、理由を聞かれたり、後から仕事を減らされたりすることもありませんでした。
一方、月によって勤務日数は約12日、収入は約8万円の差があり、その日の終了時間も事前には読めませんでした。
自分の生活や家族の予定を優先し、毎月決まった収入でなくてもよい人には、長く続けやすい働き方だと思います。ただし、会社によって条件は大きく違います。連絡時期、仕事内容、拘束時間、複数式場への移動、交通費、制服、給与保証を応募前に確認してください。
ご家族が無事に故人を見送れるよう支えることが、式典スタッフの大切な役目です。葬儀の仕事に抵抗がなく、目の前のご遺族へ配慮して動ける方は、自分の時間を大切にしながらやりがいを持って働けると思います。