「葬儀パートの研修では、どのようなことを教わるの?」
「未経験でも式の流れを覚えられる?いつから現場に入るの?」
葬儀関係の求人に興味があっても、専門用語や宗派の違い、失敗できない雰囲気を想像すると、応募をためらう方もいるのではないでしょうか。
私は50代で未経験から葬儀関係のパートを始めました。最初に簡単なマニュアルと基本研修があり、入社から2日ほどで実際の式に入りました。その後は先輩の動きを見ながら仕事を覚え、半年ほどで式典アシスタントのサブを任されるようになりました。
この記事では、私が実際に受けた研修内容、初めて式に入ったときの仕事、覚えるのが難しかったこと、半年後に任された業務までを順番に紹介します。
研修内容や期間は葬儀会社、式場、担当業務によって異なります。この記事は私の勤務先での体験です。応募先の募集要項や面接でも必ず確認してください。
結論:未経験でも現場で少しずつ覚えれば大丈夫だった
私の勤務先では、入社後に制服の着方や挨拶などの基本を習い、すぐに先輩と一緒に実際の式へ入りました。最初から一人で任されたわけではありません。
- 入社後約2日:身だしなみ、挨拶、お辞儀、案内方法などを練習
- 約2日後:先輩が見守る中で住職の案内やお茶出しを経験
- 研修中:葬儀がある日に呼ばれ、実際の現場で仕事を覚える
- 約半年後:式典アシスタントのサブ業務を任される
- 約1年後:メインのアシスタントになる前に事務へ異動
一番難しかったのは、式の流れと動くタイミングです。さらに宗派によって流れが違うため、マニュアルを読むだけでは覚えられませんでした。先輩の動きを見て、ノートに書き、何度も式に入ることで少しずつ身につきました。
現在の葬儀会社の採用情報でも、未経験者向けに言葉遣い、立ち居振る舞い、冠婚葬祭の知識などを研修する例が見られます。たとえば、株式会社レクストのパート採用情報では、研修と先輩スタッフのサポートについて案内されています。
葬儀パートの研修からサブを任されるまでの流れ
私が仕事を覚えた流れを、時期ごとにまとめました。
| 時期の目安 | 研修・担当したこと | 私の状態 |
|---|---|---|
| 入社直後 | 制服、髪型、館内案内、挨拶、お辞儀、案内時の手の使い方 | 専門用語も式の流れも分からない状態 |
| 約2日後 | 住職の控室への案内、お茶出し、式前の声かけ | 先輩が少し離れた場所から見守る |
| 研修中 | 式の流れ、宗派による違い、仏具や掛け軸の見分け方 | 先輩の動きを見て、ノートにも記録 |
| 約半年後 | 式典アシスタントのサブ業務 | 一通りのサブ業務を任される |
| 約1年後 | 事務職へ異動 | メインアシスタントにはならず異動 |
「何日で独り立ちできる」と一律には言えません。式の件数、担当する仕事、先輩の教え方によっても変わります。私の場合は、半年ほどでサブを任されましたが、メインを担当する前に事務へ移りました。
最初の研修で習った6つのこと
制服の着方と髪型
最初に、制服の正しい着方と髪型を教わりました。私の制服は黒のスーツ、白いブラウス、蝶ネクタイで、髪は清潔感が出るようにまとめました。
詳しい服装、靴、ストッキング、髪型の決まりは、葬儀パートの服装は?制服・靴・髪型と身だしなみの決まりで紹介しています。
式場内の場所と案内方法
受付、式場、親族控室、住職の控室など、館内の場所を確認しました。参列者や住職を迷わせないためには、自分が式場内を把握しておく必要があります。
挨拶と言葉遣い
ご遺族、参列者、住職への挨拶と、接客で使う言葉を学びました。「分かりました」ではなく「かしこまりました」と答えるなど、普段より丁寧な言い方を使いました。
私が実際に使った声かけ例は、葬儀パートの言葉遣い|ご遺族・参列者への声かけ例とNG表現にまとめています。
会釈・普通のお辞儀・最敬礼
お辞儀は、会釈、普通のお辞儀、最敬礼を習いました。角度の数字は覚えていませんが、先輩に横から姿勢を見てもらい、その場で直してもらいました。
頭だけを下げるのではなく、立ち止まり、背中を曲げすぎないよう意識しました。職場の基準があるため、自己流で角度を決めず、研修で確認するのが安心です。
遠くと近くを案内するときの手の使い方
方向を示すときは指をそろえ、人差し指ではなく手のひら全体を使いました。
- 少し遠くを示すとき:肘を伸ばし、手のひらを自然に少し斜め上へ向けて「あちらでございます」
- 近くを示すとき:肘を曲げ、同じように手のひらで「こちらでございます」
仕事の内容と基本的な注意点
簡単なマニュアルには、身だしなみ、仕事内容、言葉遣いなどが書かれていました。ただし、式ごとの細かな流れや宗派の違いは、マニュアルだけでは覚えきれませんでした。
入社約2日後には実際の式で研修した
最初は住職の案内とお茶出しだった
基本研修を始めて2日ほどで、実際の式に入りました。最初に担当したのは、住職を控室へ案内することと、お茶出しです。
式が始まる時間になったら住職へ声をかけ、式が終わった後にもお茶を出しました。緊張しましたが、いきなり式全体を任されたわけではなく、限られた仕事から始めました。
先輩が少し離れた場所から見守ってくれた
先輩がずっと真横についていたわけではありませんが、少し離れた場所から見ていてくれたと思います。分からないことがあれば確認し、注意を受けたことはノートに残しました。
実際の仕事内容は会社によって異なります。株式会社ティアの仕事紹介では、パートのセレモニースタッフについて、担当責任者の指示のもとで式を支え、受付案内や焼香案内などを行う仕事と説明されています。
研修で一番難しかったのは式の流れとタイミング
式は途中で止められない
葬儀はやり直しができません。次に何が行われるかを考え、必要な準備や案内を間に合わせる必要があります。
最初は目の前の仕事だけで精いっぱいでした。先輩の動きを見ながら、「この場面では、次に何を準備するのか」を覚えていきました。
宗派によって流れや道具が違った
同じ葬儀でも、宗派によって式の流れや使用する道具が異なります。一つの流れを覚えれば終わりではないことが、難しいと感じた理由です。
親族控室に掛ける掛け軸も、宗派ごとの絵柄の特徴をノートに書きました。正式な呼び方や扱い方は勤務先によって確認してください。
頼まれた道具を間違えたこともあった
住職から「はち」を持ってくるよう頼まれたとき、私は間違えて「いんきん」を持っていき、その場ですぐ注意されました。
同じ間違いを繰り返さないよう、自分のノートに道具の簡単な絵を描きました。名前だけを書くより、形と一緒に覚えやすかったです。
私が仕事を覚えるために行った3つのこと
先輩の動きをよく見る
先輩が、どの場面でどこへ移動し、何を準備しているかを見ました。説明だけでは分かりにくい仕事も、実際の動きを見るとつながりが分かります。
注意されたことをノートに書く
式の順番、道具の名前、宗派による違いなどをノートに書きました。道具は簡単な絵も添え、自分が見返して分かる形にしました。
仕事用ノートは、ポケットに入る大きさや、立ったままでも書きやすいものを選ぶと使いやすいです。
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研修中の専門用語や注意点をまとめるノートを探している方は、サイズや使いやすさを比較できます。
何度も式に入り流れを体で覚える
ノートを読むだけでなく、何度も式に入ることが一番の練習になりました。宗派が変われば、先輩の動きと自分のメモを照らし合わせました。
最初から先回りして動けなくても、同じ流れを経験するうちに、少しずつ次の準備が分かるようになりました。
半年ほどで式典アシスタントのサブを任された
サブとして担当した仕事
半年ほどたつと、式典アシスタントのサブとして、次の仕事を任されるようになりました。
- 受付の案内
- 参列者の誘導
- 式中に住職の椅子を引く
- 焼香案内の補助
- お別れの際に棺のふたを開閉する補助
- 祭壇の花や供花を切り、お別れ花にする
- 出棺の案内
表から見える案内だけでなく、式の進行に合わせて動く仕事も増えました。仕事内容と大変だったことは、葬儀関係のパートはきつい?仕事内容と10年働いて分かったことでも紹介しています。
メインのアシスタントにはならなかった
私の勤務先では、メインになるための試験や合格確認はありませんでした。ただし、私はメインのアシスタントを経験していません。
式典スタッフとして約1年働いた後、事務員を増やすことになり、過去の事務経験と勤務の安定性を見込まれて事務へ移りました。
異動後の仕事は、葬儀事務パートの仕事内容|未経験から一人で任されるまでにまとめています。
研修中の出勤・時給・試験はどうだった?
葬儀がある日に研修へ呼ばれた
私の場合、研修だけの日が毎週決まっていたのではなく、葬儀がある日に呼ばれ、現場で仕事を覚えました。そのため、経験できる回数は葬儀の予定にも左右されます。
式典パートの連絡時期や勤務時間、月ごとの収入差は、葬儀パートのシフトは前日連絡?勤務時間と収入の実体験で詳しく紹介しています。
研修中も通常と同じ時給だったと思う
記憶では、研修中も通常と同じ時給だったと思います。ただし、研修期間だけ時給が異なる会社も考えられるため、求人票と雇用条件通知書を確認してください。
試験や合格確認はなかった
私の勤務先では、筆記試験や実技試験、先輩による正式な合格確認はありませんでした。先輩と現場に入りながら、できる仕事が少しずつ増えていく形でした。
応募・面接前に確認したい研修の質問
「研修制度あり」と書かれていても、内容は会社によって違います。応募前や面接で、次の点を確認すると働き始めた後の違いを減らせます。
- 研修では何を教えてもらえるか
- 座学と現場研修の両方があるか
- 研修期間の目安はどれくらいか
- 最初の式では先輩がどこまで付いてくれるか
- 研修中の時給や交通費は通常と同じか
- 一人で任されるまでに試験や確認があるか
- 葬儀がない日にも研修の出勤があるか
- 宗派や仏具について学べる資料があるか
面接では、「未経験ですが、研修ではどのようなことから教えていただけますか」と聞けば、前向きな姿勢も伝えやすいです。
葬儀パートの研修に関するよくある質問
未経験でも葬儀パートを始められますか?
私の勤務先では、未経験でも始められました。最初は専門用語や式の流れが分からなくても、先輩へ確認しながら現場で徐々に覚えました。現在の採用情報にも、未経験者を対象に研修やサポートを用意している会社があります。
研修期間はどのくらいですか?
会社や担当業務によって異なります。私は約2日後に実際の式へ入り、約半年でサブを任されました。「現場に入る時期」と「一人でできる範囲が増える時期」は分けて考えたほうがよいです。
資格がなくても研修を受けられますか?
私が担当した式典パートでは、資格は必要ありませんでした。搬送などは担当せず、受付、案内、接待、式の補助を行いました。求人によって業務範囲が違うため、資格欄だけでなく仕事内容も確認してください。
仕事を覚えられるか不安なときはどうすればよいですか?
先輩の動きを見て、分からないことはその場で確認し、注意点を自分の言葉や絵でノートに残す方法がおすすめです。一度で全部覚えようとせず、まずは式場の雰囲気に慣れてください。
まとめ:メモを取り、先輩へ確認しながら現場に慣れよう
私の葬儀パート研修は、基本を教わった後、実際の式で先輩の動きを見ながら覚える方法でした。
- 最初は制服、髪型、館内案内、挨拶、お辞儀を習った
- 約2日後に住職の案内やお茶出しを経験した
- 式の流れと宗派による違いを覚えるのが難しかった
- 先輩の動きを見て、ノートに書き、何度も式に入った
- 約半年で式典アシスタントのサブを任された
- 試験や正式な合格確認はなかった
最初は専門用語や式の流れが分からず、戸惑うかもしれません。メモを取り、分からないことは先輩に確認してください。現場で徐々に覚えていけば大丈夫です。まずは雰囲気に慣れるところから始めましょう。